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北欧で自転車でオーロラ

今回、2016年8月中旬から10月上旬まで自転車で北欧を回っていました。
寒くなってくる秋を選んだのはオーロラを見るためだったんですが、ブログの本編ではほとんど触れていなかったので、一応まとめておきます。


そもそもオーロラって何?

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※イメージです。
カーテン状に光るやつ。
太陽から流れてくる磁気の関係で起こる自然現象らしいので、太陽の活動が活発になるとオーロラの光り方、動き方も活発になるらしい。


オーロラはどこで見える?

オーロラベルト
オーロラはアラスカとかとにかく北の方で見えるものというイメージだと思いますが、オーロラが出現しやすい緯度があり、その地帯をオーロラベルトと言います。北欧だったら北極圏に入れば問題なく見えるし、オーロラの活動の大きさによってはもっと南でも見えるって感じでしょうか。


オーロラはいつ見える?

だいたい秋から春に掛けて観察できます。
オーロラ自体は1年中発生していますが、オーロラとは非常に弱い光です。
昼間の空に星が見えないのと同じで、オーロラも空が暗くなければ見えません。
オーロラの見える極北の地域では、夏は「白夜」と呼ばれる現象により日が沈まず、日の明るさにより見えない。なので逆に太陽の上らない、冬の暗い時期に見えるというわけ。


オーロラ観察のポイント

1.「広い空を見つける」
オーロラはどこに現れるかわからない。できるだけ空を広く見渡せる場所が良い。

2.「こまめに空をチェックする」
オーロラはいつ現れて消えるかわからない。ちょくちょく空を見回してチェックする必要がある。僕はテント泊だったので、いちいちテントから出て確認するのがめんどくさくて、少しオーロラ観察はしにくかったです。

3.「天気とオーロラの活動状況をチェック」
北欧でオーロラを観察する際の最大の問題は天気。
空が曇っていたら当然オーロラは見えないんですが、秋から冬に掛けての北欧は曇ることが多いので、夜間の天気予報をチェックしましょう。
またオーロラ予報も、インターネットでチェックできる。
いくつかサイトがあるのですが、その中でも比較的わかりやすいものを紹介。
『Aurora Forecast』
アラスカ大学の研究サイトなのですが、オーロラベルトは世界中繋がっているので北欧の予報も見ることができる。
オーロラ予報
例えばこれを書いている2016年12月22日、北欧の予報ですが、オーロラの強さが5とあります。
これはかなり強い方で、ノルウェー、フィンランドの南部までオーロラが見える可能性がある。
僕が滞在していた時は1~3が多く、4の日すらめったになかったので、たぶんオーロラハンターの人なんかはこの数字を見ただけでアドレナリン出まくりで、徹夜余裕ってレベルだと思います。


今回の北欧自転車旅では……

今回の自転車旅北欧編ではフィンランドを北上しました。
北欧のオーロラベルトがある北極圏に入ったのは8月の終わり。
この時期だとまだ夜は完全に暗くはなっておらず、深夜0時を過ぎても地平線に若干の夕焼けが残っていた。 
具体的な北欧でのオーロラのシーズンですが、9月に入ったくらいから徐々に見え始めてくるって感じな気がする。
9月初めだとまだ深夜にならないと真っ暗にはならないので、早寝早起きの習慣が染みついている僕には少し難しかった。これが9月中旬を過ぎると夜の時間が長くなってきて、夜10時11時でもう地平線もほぼ真っ暗(だったと思う)。十分オーロラ観察は可能になる。9月中旬以降は、よっぽど活動が弱くない限り、晴れてさえいればオーロラは見えると思います。
秋ごろだと寒さもそこまで厳しくはないので、比較的オーロラ観察はしやすいのではないでしょうか。

今回見たオーロラたち

結果から言うとオーロラは数回見ました。
しかしオーロラを見て感動することは一度もなかった。
オーロラにあこがれを持っていて、「死ぬまでに1度は見てみたい」と思う方は多いんじゃないかと思いますが、一つ言っておくと、しょぼいオーロラっていうのは、たぶん皆さんが思っている以上にしょぼいです。あまり心が動かないので笑ってしまうくらいに無感動。
10秒くらい雲かオーロラかどっちか迷って、試しに写真を撮ってみたらうっすら緑に光っていたので、「あぁ、オーロラやったんか(鼻ほじくりながら)」ってくらい大したことないです。なぜかオーロラは肉眼よりも写真の方が鮮やかに写るので、実際の発色の強さは下の写真の3分の1程度でした。

2016年9月2日
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2016年9月9日
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2016年9月15日
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2016年9月16日
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2017年01月 01日05:40 情報と雑談

年越し砂漠ツアーその1

2016年12月30日
さばくつあー1
お世話になっているゲストハウスでの年越し砂漠ツアーにスタッフとして駆り出されることとなった。もちろん初めて行くツアーなので、勝手もわからないんですが、何となく手伝ったりすればいいらしい。

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集まったのは23名の日本人旅行者。

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全員の名前覚えられるかな。

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参加者は全員短期旅行者で、短い年末年始のお休みを利用してこられたらしい。
すごい。

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アイトベンハッドゥという途中立ち寄った渓谷の町。
こういう街並みとか景色は見たことなくて新鮮だなと思った。

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ツアーというものに参加することもほぼ無いので、それもまた新鮮。

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素敵な場所ではあったんですが、ただ一つ、残念といえば残念なのは、ここまで車で来たこと。

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サイクリストに共通する考えだと勝手に思っているんですが、連れてきてもらった場所や、苦労を伴わない景色に魅力を感じにくい。というか自転車で来たらもっと感動できたんだろうなと思ってしまう。自転車旅を終えたら普通の旅行を楽しめなくなるんじゃないだろうか。

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まあ元々そんなに海外旅行をするタイプでもないので、そんなに支障はない気もしますが。

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夜、トドラ渓谷という場所のホテルに到着。

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ずっと車での移動でしたが疲れました。
でも日本の人たちと一緒というだけで、なんだか心強い。

2017年01月 04日05:34 モロッコ

砂漠で年を越す 年越し砂漠ツアーその2

2016年12月31日
さばくつあー2


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トドラ渓谷のホテルを出発。

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近くの絶景スポットへ。

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そんなに大きな川が流れているわけではないのに、渓谷は深い。

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巨人ごっこをして遊ぶ。

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やっぱり日本人の方とツアーに参加するといつになく自分の写真が多くなる。

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その後、砂漠の入り口にあるメルズーガという町までやってきて、そこからラクダに乗って砂漠へ。

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この辺で日本時間の新年を迎えた気がする。

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2時間くらいラクダに揺られて、砂漠の中にあるテントに到着。
今日はテントに泊まる。
テントに荷物を置いたら砂漠へ。

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夕方、砂丘の上から日が沈んでいくのを拝む。

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太陽が地平線に沈んでいく様を眺めていると、太陽の動きの速さを実感できる。

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ただ夕陽の見どころは、太陽が沈み切ってからの空のグラデーションの変化。
朝日も同じで、太陽が地平線から顔を出すまでが一番きれい。

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反対の東の空。
3年くらい前のアメリカ走行中の記事でも書いた気がするんですが、夕陽が沈んだ反対の空も赤く染まるっていうのが謎。

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下山。

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そしてテントに戻り晩御飯を食べ、

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一応適当に星空の写真を撮っておいて、

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深夜0時、新年を祝う。

2017年01月 05日05:01 モロッコ

ラクダについて議論を交わす 年越し砂漠ツアーその3(前編)

2017年1月1日
さばくつあー3

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全くあけましておめでとう感のない元旦。

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泊まっていた砂漠のテントを出発する。
今日は砂漠を越えたところの荒野が目的地。
その荒野に住む遊牧民の家に泊まる。

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1列になって出発。

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聞いた話なんですが、実はもともとラクダって寒い地域の生き物だったらしいです。

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砂漠の環境に適した平たい足の裏やコブの脂肪なども、実は雪国で生活するためのものだったとか。

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ついでに教えてもらってびっくりした話なんですが、ラクダの足の関節は実は人と比べて1個多いんです。

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これもひょっとしたら、深く積もった雪の中を歩く際に足を動かしやすくするために関節が一つ多いのかなとか、ラクダについて議論を交わしながら砂漠を進む。

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さらにラクダの首ってこんな感じで不自然に前に長く伸びているんですが、もともと寒い地域ではキリンのように高い位置の草を食べていたのが、砂漠で暮らすようになってその必要が無くなり下がってきたのかもしれない。ラクダに関する疑問は深まるばかり。

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一人旅が長くなるとつくづく思うのですが、こうしていろんな人と発見や疑問を共有し合えるっていうのは、とてもいいなと思います。仮に二人旅だったら、単純にその国に関する気づきや発見が2倍になるわけですし。

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そして本日の宿泊地に到着。
長くなるので前後編にします。

2017年01月 06日05:30 モロッコ

命を頂くうんぬんかんぬん 年越し砂漠ツアーその3(後編)

2017年1月1日続き
さばくつあー4

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お昼過ぎ、砂丘を越えて遊牧民の住む荒野に到着したところ。

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ヤギだか羊だかがいるんですが、彼らが今日の僕たちの晩御飯らしい。

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こういう場合、屠殺場に連れていかれている時点でヤギは殺されることを理解しているらしい。
人間とか自分に置き換えたら、こんな恐ろしいことってない。

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さっそく首を切られる。
ある程度大きな生き物が殺される瞬間を、ひょっとしたら初めて見たかもしれない。
とてもショッキングな光景でした。

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吊るされ、皮を剥がれる。
ショッキングな光景が続くんですが、正直、今回これを見たからといって、僕の価値観が変わるわけではないと思う。ベジタリアンに転向するわけではないし、おなか一杯になったら食べ物を残したりもするんでしょう。
ただそういう教訓めいたことよりも、僕は単純に、生き物が死んでいく様を見るのが悲しくて、辛かった。こう思うのは、生き物の死に接する機会の少ない日本人だからでしょうか。
元遊牧民の方の話では、子どものころは屠殺を見るのが辛かったけど、どっかのタイミングで吹っ切れたらしい。やっぱり日本人って日常生活から生き物の死を遠ざけるあまり、その方面の精神年齢がすごく低いんだろうなと思った。

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ヤギが手際よく捌かれていく様を見ていると、頭の中にいろんな思いや考えが浮かぶ。
こういう命を扱った問題は答えを出すのが難しいものですが、一つ気が付いたことがあって、それは僕の中の善悪の判断基準は常に「自分だったら許せるかどうか」なんだということ。

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例えば僕がこのヤギだったら、自分の肉が食卓に出されて、それを残されるのは多分許せる。なんというか、「そら残されることもあるよな」って納得できる気がする。
なのでこれを見る前と見た後で食べ残しに対する罪悪感は変わらないと思う。

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でも殺されているところを写真に撮られたり、見せ物にされるのはすごく嫌だろうなと思った。

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そんなことを言いつつ、僕も写真を撮っているんですが。

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そして、そんなことを言いつつも、やっぱり残すのは気が引けて、いつもよりも頑張ってヤギ肉のタジンを完食するのであった。でももう屠殺の現場は見たくはないし、むやみに興味本位で人に見せるものでもない気がする。
ただそれだと結局、「生き物の死」というものが日本人の生活から遠ざけられたままで、それもどうなんだろうとか、頭の中のモヤモヤがずっと残り続けた夜。

2017年01月 07日05:28 モロッコ

砂漠の散歩を自転車旅に重ねる 年越し砂漠ツアーその4

2017年1月2日
さばくつあー4

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最終日の朝。
外の水がシャーベット状に凍っていたので氷点下だったんでしょう。
寒い。

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今日は来た道を戻り、また砂丘を越えてメルズーガの町まで。

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なんですが、今日はラクダに乗らず、歩いてカメラマンに徹します。

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昔からどちらかというとじっとしているのが苦手な方だったんですが、自転車旅で体を酷使するようになって、よりじっとしているのが苦痛に感じられるようになった。

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歩いてみて確信しましたが、砂漠はラクダに乗るよりも歩く方が絶対に楽しい。

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徒歩だと、道のない広大な砂漠のどこでも進むことができる。
進行方向を自分で決めて進むこの自由さは、南米のウユニ塩湖を自転車で走った時にも感じたもの。

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砂丘を迂回しながらなるべく楽な道を探したり、また時には足跡の無いきれいな砂丘を頑張って越えてみたり。

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動物の足跡や、

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珍しい植物をいちいち立ち止まって観察することもできる。

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風になびく草が描いた模様も、ラクダに乗っていると気が付かなかった。

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砂漠を散歩する自由さ、楽しさが自転車旅と重なった。
自由っていうのは自転車旅の大きな魅力でもあるので。

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動物の足跡はよく見るんですが、動物本人は1度も見なかった。
昼間はあまり姿を現さないのかもしれない。
お昼頃、メルズーガに到着。

砂漠ツアー
ちゃちゃっとお昼ご飯だけ食べる。
そのあとすぐに車に乗り込み、メルズーガからマラケシュに向けて出発。
マラケシュに着いたのは深夜0時前。
毎日寝不足でほんと疲れたけれど、充実の3泊4日でした。

おわり



2017年01月 08日05:32 モロッコ

最後に観光を済ませる

2017年1月3日,4日,5日
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寄り目のネコ。
ネコにも斜視というものがあるのかな。

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マラケシュの日本人向けゲストハウス『house13』で働き始め、約束の1か月が過ぎた。
ぼちぼち出発しようかなというところなんですが、まだあまりマラケシュ観光に行けていなくて、最後の数日でいろいろ回ってきた。

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写真とともにちゃちゃっと紹介していきます。

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ここは『マジョレル庭園』というところ。
世界各地の植物が集められた庭園らしい。
やっぱりメキシコとか同じような暑くて乾燥した地域の植物が多い。

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置いてあるのもサボテンが主。
まがまがしい……。

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ここはあのイブサンローランにゆかりのある庭園なんだとか。
まずイブサンローランが何なのかよくわかっていないんですが、一緒に行った方に口紅が有名ということだけ教えてもらう。

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イブサンローランの位牌らしい。
今日、最も義務的に撮った一枚。

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マラケシュでは、大体の観光施設に10~20ディルハム(約110~220円)で入れるんですが、ここ「マジョレル庭園」は70ディルハム(約770円)というかなり強気な価格設定。
行った人に話を聞くとみんな、「70払う価値が無いとは言い切れない」とか、「こういうのが好きな人だったら行ってもいいかもしれない」みたいな、なんとも言えない感想が多いんですが、僕も大体同じような感想でした。

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庭園内に超高級ブティックみたいなのが入っていた。
「バブーシュ」というモロッコのスリッパが2万円以上もする。
その辺のお土産物屋さんだと数百円で買えるのに。

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続いて『バヒア宮殿』ってとこ(入場料10ディルハム=約110円)。
いわゆるイメージする宮殿とは少し雰囲気は違うんですが、

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なんか壁の細工は細かいし、

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モロッコっぽいタイルはきれいだし、

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そして結構広いので、見ごたえはある。

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ここは『神学校』ってとこ(入場料20ディルハム=約220円)。
暇つぶしとしては十分に行く価値アリ。

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皮なめし職人地区ってとこ。
皮をなめす工場みたいなのがあって、その皮でバッグとか革製品が作られている。

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その工場はお金が掛かるので入り口までしか入っていないんですが、ここがまあウンコくさいんです。何かの動物のウンコで皮をなめすらしいので。


この辺りを歩いた時の様子。

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スークという民芸品市場。
女性が好きそうな雰囲気。

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そしてマラケシュの中心地、フナ広場。

おわり

2017年01月 09日05:28 モロッコ

1か月の休養を経て

2017年1月6日
モロッコ22

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一か月ぶりにパッキングされた自転車。
1か月のマラケシュ滞在を終え、今日から自転車旅を再開します。
お世話になったゲストハウスのオーナーさんにお礼を言って出発。

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長い休養を経て自転車旅を再開した時の、この独特の気持ちはなんていうんでしょう。
一言では言い表せないし、これがプラスの感情なのか、マイナスの感情なのかもわからない。
再び自転車旅に出られるうれしさ、ペダルを踏みこんだ時の太ももに掛かる負荷の心地よさ、一人で自由に過ごせる解放感、などの一方で、

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急に一人になる寂しさ、どのくらい身体が訛っているのかの不安、しんどい日々が戻ってくる憂鬱、
それらの想いが胸の中をぐちゃぐちゃにかき乱して、結果、鼻の奥がツンとする。

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1か月間過ごしたゲストハウス『house13』ではたくさんの出会いがありましたが、特に年越し砂漠ツアーに参加された方たちとの出会いは僕の中で大切なものとなりました。
ほんとに濃密な(そして過酷な)3泊4日だったので。

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またみんなと日本で再会してタジンを囲みたい想いが、この時のペダルを踏み込む動機の何割かを担っていたように思う。

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マラケシュ滞在中の記事には、僕の写った写真も少し載せたりもしましたが、今日から再び自転車と景色だけの写真になります。僕は自分が写真に写ることにあまり興味がなく、自撮りをしたり、人にお願いをして撮ってもらうこともない。けれど、マラケシュ滞在中や砂漠でのツアー中にいろんな人が撮ってくれた写真をもらうと、自分でも意外なほどうれしかった。

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通りかかった町で、みかんだけ補給。
今日からまた再び、みかん1日1kg生活が始まろうとしている。

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カフェで休憩中、でかい皿に入ったクスクスが運ばれていたので、僕がチラ見したその一瞬を逃さず、「一緒に食べる?」とおじさんに手招きをさる。
いろんな感情が高まっている時に親切にするのはやめてほしい。

ルート
そういえば、この先の予定ですが、サハラ砂漠を越えてセネガルという国まで南下します。

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ダカールからは飛行機でポルトガルまで。
ポルトガルから自転車でユーラシア大陸を横断して日本まで帰ろうかなって思ってます。
いよいよ終わりが見えてきました。

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夕方着いた町で水だけ補給して、町の外へ。

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景色が開けすぎていて野宿しにくいパターン。
ただの荒野ではなく、ところどころ畑になっていて人もいるし。

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ちょっとした丘越えでちょうど隠れられる場所があったので、そこでキャンプ。

2017年01月 10日05:31 モロッコ

自転車から見る景色

2017年1月7日
モロッコ23
Chichaouaから10kmくらいのとこ。

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泊まっていたキャンプ地の崖の上が子どもの通学路になっていたみたいで、ちょくちょく人が通っていた。アフリカではどこが人々の生活圏内なのか読めない。

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今日の目的地は約90km先のエッサウィラという町。
海沿いの町でリゾート地になっているみたい。
少し遠回りになるので行かないつもりでしたが、そこまで急いでいるわけでもないしやっぱり行ってみる。

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今日も景色がいい。
マラケシュ滞在中、バスに乗って景色を眺める機会が何度かありましたが、バスから見る景色と、自転車から見る景色の違いはとても大きいものだと思います。

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バスから見る景色っていうのは、流れる景色をただ窓から眺めているだけ。
言ってしまえばテレビを見るのと同じで、与えられたもの。

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一方自転車の場合、その景色を自分の力で獲得したという感覚がある。
長い坂道を上った先の絶景を想像してもらえるとわかりやすいと思いますが、この違いは本当に大きい。

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これまでいろんな旅行者に対して、こんな風に自転車旅の魅力を懇々と説き、自転車旅に誘うんですが、残念ながら一緒に行くと答えてくれた人はいない。

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通りかかったオリーブオイル工場でチラッと衝撃的なものが見えたので、少し立ち寄る。

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目隠しされたラクダが延々と石臼挽いてる……。

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オリーブの実をこの臼ですり潰してペースト状にし、

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わらで編まれた袋に入れて、それを重ねてプレスし、オリーブオイルを絞り出す。
このプレス機だけが機械。

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絞ったオイルをペットボトルに入れる。
オリーブオイル工場は何度か立ち寄ったけれど、ここまで手作業なのは初めて。

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ちょうど手持ちのオリーブオイルが無くなりかけていたので補充してもらったんですが、その際にパンとお茶をごちそうになる。
搾りたてのオリーブオイルに付けたパンがまた美味い。

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出発。

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夕方、海が見えてきた。
そしてようやく1か月のブランクから身体が起きてきた気がする。
体力は落ちているけれど、ここにきて徐々に調子が上がってきた。

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エッサウィラに到着。
ここで反対車線を走る長期旅行者っぽいサイクリストに手を振られる。
顔も服も浅黒く汚れていて浮浪者風、自転車も荷物もすべてが汚い。汚すぎて何人かもよくわからない。

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気持ち悪いので無視して進もうと思ったら、まさかの日本人でした。
日本人サイクリストは割ときっちりした人が多く、荷物も効率を考えて厳選する人が多い。
……なんですが、この人はとにかくぶっ飛んでいた。
この人の紹介だけで一本記事を書きたいくらいに、全てがぶっ飛んでいた。

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いろいろすごいんですが、とりあえずわかりやすいところだと、前輪左のバッグに水しか入っていないのがまず意味不明。
このひろしさんという方、今回の旅は始めて2年らしいんですが走ったのはアフリカだけ。
前回の長期旅行なんて、4年半も掛けて回ったのはアジアだけ。
パソコン、スマホは持っていない(日本でも持っていないらしい)。
情報は本か大使館で尋ねるという方法。
時代が数十年前から進んでいないようなアナログな旅。
実際いろんな情報が古かった。

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今日はエッサウィラのホテルに泊まるつもりだったけれど、この人のことが気になって、一緒に町の郊外まで出てキャンプ。良くも悪くもぶっ飛んだエピソードの多い人だったんですが、キリが無いのでこの辺で終わります。

2017年01月 11日05:50 モロッコ

港町エッサウィラ

2017年1月8日
モロッコ24
昨日、エッサウィラの町で日本人サイクリストひろしさんと出会って、一緒に町の郊外で野宿したところ。

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ものすごくインパクトのある人なんですが、最大の特徴は、なんと言ってもその圧倒的な汚さ。
顔も手もススと泥で真っ黒。昨日も手を洗うチャンスはあったのに一体なぜ。
きれいでありたいという、誰もが当たり前に持つ欲求が、限りなくゼロに近い人なんだと思う。

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荷物も同じで、きれいなものが何一つ無い。
モンベルの同じテントを使っているので元は同じ真っ白だったはずなのに、どう使えばこんな茶色くなるんだろう。

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サイクリストというよりも、自転車に乗った浮浪者といった方が正しい。
いや日本のホームレスでも、この人ほど汚い人が一体どれほどいるだろうか。
同じ自転車旅をしているはずなのに、話していてもお互いに共通点が無さ過ぎて、僕とは全く違う旅をしている人に感じる。

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現代の日本人サイクリストはインターネットで入念に情報を集め、装備品も考え抜いて揃えたのちに出発する人が多い。なのでみんな比較的似通った装備品だったり恰好だったり、悪く言えば無個性なサイクリストが多いのですが、そういう意味ではこの人はあまりにも個性的でした。

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もう今日エッサウィラを出発するひろしさんとお別れして、メディナ(旧市街)に向かう。

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とりあえず目に付いたホテルへ。

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個室で60ディルハム(約660円)。
部屋は1階。wifiあり。部屋でもギリギリ届くという優良物件でした。

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チェックインを済まし、シャワーを浴びて洗濯物が終わったころには昼の12時前。
今日は日用雑貨やスーパーでの食料品の買い出しもしないといけない。
この時点で、もう一日エッサウィラに延泊することになるんじゃという予感がしている。
僕のこの手の予感は大体外れない。

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町を少し歩いただけで、この町が好きだなと感じた。
そこまで汚くなく、狭い通りを無理にバイクやトラックが排気ガスをまき散らして走ることもない。

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他の町ではスパイスが円すい形に固められているんですが、エッサウィラだけは四角すい。

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エッサウィラ、モロッコではシャウエンに次いで2番目に好きな町です。
まずモロッコで好きだと思えた町が、その2つだけなんですが。

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夕陽がきれい。

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晩ご飯。
店先に並んでいる海産物を店員さんが適当に選んで「これで60ディルハム(約660円)だ」と。

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その場でグリルしてもらう。
塩とレモンでシンプルに頂きます。

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シャコの殻のむき方がわからなかったんですが、殻ごとバリバリ食べて解決。
即座にその判断ができるようになったのは、おそらくこの旅によるもの。

2017年01月 12日05:24 モロッコ

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